イタリア/Italy:2010

13.ブラーノ島 e ムラーノ島

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イタリア語の“e”は“&”っていう意味なんだよ。

トルチェッロ島からブラーノ島へ戻り、改めてブラーノ島観光。とはいっても、
ここはなんというほどのことはなく、……カラフルな家並みと特産のヴェネツィア・レース、
漁師町なので魚介類が売り、という普通の観光島です。土曜日のせいか観光客がどっさり。

初イタリアの時もここまでは来た。その時は、1月半ばだったせいか、ほとんど観光客も
いなかった気がするなあ。レースのお土産店も少なくて、寂しい島だと思った記憶が。
その時シーフードフライを食べたレストランも、もうどこだったか思い出せない。
我々の他には客もいなくて、店主と近所のおっさんが店のテーブルでカードゲームをしていた。

Burano island is famous for seafood.(And venezian lace.)

過去の思い出に敬意を表し、お昼ごはんは今回もシーフードフライ。
船着き場近くの安直なスタンドで。
カラッと揚がっていて軽い。スナック感覚。まあ量はあるのでオナカはいっぱいになる。

食べ終わった後はさっくりと島内散策。

Colourful houses.(It says for finding easy their own houses in the mist.)

家並みのカラフルさは、漁に出た旦那が遠くからでも自分の家がわかるようにと始められたものだと
聞くが……でも、島の内側の運河沿いの家もみんなカラフルなんだよね。
(霧が出ている時に自宅を間違わないように塗り分けたという説もあり。
それならまあ、運河沿いもあり得るか。)

Look at the colour coordination of washings!

この洗濯物と壁の色の見事な調和を見よ!
この家の人は全てを黄色系で統一しているんだろうか?

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ブラーノ島からまた船に乗ってムラーノ島。こちらはヴェネツィアガラスで有名な観光島。
探せばガラス工房見学が出来るところもあるはずだが、前に見たので割愛。
ガラス博物館も同じ理由で割愛。……でも博物館には入っておけばよかった。
後から調べると、わたしが行った頃と比べて、展示物がずいぶん充実したようだったので。

この島には美しい教会がある。

The church of Ss.Maria e Donate in Murano island.

サンティ・マリア・エ・ドナート教会。
こういうレンガ作りで後背部のアーチやベランダ使いはあまり見ない気がするけどどうだろう?

Details.

この建物は細部もいい。

Very simple facade.Too simple,isn't it?

しかし正面はすっごい手抜きな感じ。なんで?

中に入って愕然とする。なぜかというと、内部のモザイクが、
……さっきあんなに感動して眺めたアッスンタ聖堂の聖母子像と激似じゃないですか!
ええーっ、そんなあっ。あの造型は世界でたった一つであって欲しかった。

この二つ、全く何の関係もないとは思えない。どちらかが真似をしたのか、
あるいは同一の職人集団が行った仕事だと思う。
その経緯を知りたい!と思ったのだが、この教会のパンフレットは見当たらず、
入口付近に座っていた女の人もイタリア語しか話さないそうで。両者の関係は謎。
誰かこの辺の事情を知らないか。

こちらの聖母はいかにも娘々とした雰囲気。キリストは抱いておらず、祈りのポーズ。
叡智や威厳ではなく、清純さがある。
様式としてはほとんど同じといっていいのに(プロポーションや衣の表現など)、
出来あがったものにここまで違いが出るのも面白いものだな。
こちらはこちらで美しかった。心を奪われるまでではないけれども。

ムラーノ島にはもう一つ、見るべき教会があったようなのだが、
ガイドブックを漫然と読んでいて見過ごしてしまった。
あまり遅くならないうちにホテルへ帰りたかったので、ムラーノ島はドナート教会のみで終了。
14:45、本島行きの船へ乗ります。

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